【冬になったら虫はどこにいくの?】写真絵本「さよならトンボ」【3才・4才・5才】
この間まで汗ばむ日もあったはずなのに、いつのまにかすっかり秋本番といった寒さですね。
わが家がこの時期毎年読んでいるおすすめの絵本がコチラ
「さよならトンボ」
です。
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
石亀 泰郎 作
文化出版局 出版
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ♪
あらすじ
秋の終わりから冬に向かいはじめる自然の中。
パートナーと出会い、命を育み、仲間と戯れる楽しそうなトンボの姿からこの絵本は始まります。
夕焼けに染まる野原で楽しそうに過ごすトンボたちでしたが、そこに少しずつ寒さが迫ってきていました。
弱ってきたトンボたちを待ち受ける過酷な運命。
仲間が助けに行っても、もう誰にも助けることはできません。
短くともたくましく生きるトンボの姿を追った、胸を打たれる写真絵本です。
おすすめポイント
「冬を越せない虫の終わり」という、子どもには少し重いかもと感じるテーマのこの絵本。
文章はほとんどなく簡単なセリフや説明だけなのですが、
写真が強烈なインパクトをもって読んでいる人に語り掛けてきます。
パートナーや仲間を見つけ、花畑の中楽しく過ごす姿
クモの巣に捕まったり寒さに弱りながら
少しずつ息絶えていく姿
どうやって撮影したの?
と聞きたくなるようなリアリティあふれる切なくも美しい写真の数々が、
命の儚さと役目を全うした身体の美しさを教えてくれます。
初めて読みきかせたのは年少の秋。
当時死というものが少しずつわかってきた娘は神妙な顔で聞き入っていましたが、
夏の間、あんなにいた虫たちは
冬を越せないんだよ。
でも一生懸命生きて、来年はその子どもたちにまた会えるんだよ、と話すとホッとしたような腑に落ちないようななんとも言えない顔でした(笑)
「冬になると虫はどこへ行くの?」と考え始めたお子さんに、自然の厳しさとその中でたくましく生きる命の重さを教えてくれる今の時期におすすめの一冊です。
何歳から読める?
写真+シンプルな一文という構成なので読もうと思えば2,3歳から読めるかなとは思うのですが、「死」というテーマになるので、お子さんの性格や死生観への理解度を考えてから読んであげるのがいいと思います。
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーの方はこちら↓
- 価格: 1650 円
- 楽天で詳細を見る
読み聞かせの体力が残っていない日はプロに頼りましょう!笑
ドライブ中など手が離せない時にも便利なアプリです♪
入学準備に♪小学生まで長く使える大人気のタブレット学習(^^
資料請求はこちらからどうぞ!
切ない虫絵本のあとは楽しい虫絵本を読んでみては?↓
kanimai-ehon-yomikikase.hatenablog.com
大手モールで売れ筋ランキング連日第1位★
英語のアニメで歌や単語、フレーズを楽しく覚えられます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【おでんダネの可愛いバトル!】「にぎやかなおでん」出口かずみ【変わりダネもあるよ】3歳・4歳・5歳・6歳
10月も終盤、すっかり寒い日が増えてきましたね。
わが家は北国在住なのでもうストーブですが、今年は灯油が高いのでこの先どうなることやらと不安しかありません(;v;)つらい
そんな悲しいきもちを吹き飛ばすべく!本日は、寒い時期においしい食べものの定番・おでんが主役の絵本
「にぎやかなおでん」
を紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
犬飼 由美恵 作
出口 かずみ 絵
教育画劇 出版
「うろおぼえ一家のおかいもの」がヒット中の出口かずみさんのイラストがかわいいです(^^)
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ♪
あらすじ
ここはとあるおでん鍋の中。
おでんダネたちがダシのおふろにつかりながら、何やら話をしています。
「ぼくはうまれた時はおいもだったんですよ」
「畑がなつかしいなあ」とこんにゃく。
「あっしは魚だったんですよ。海は最高でしたぜ」とはんぺん。
「最高といっても、畑ほどじゃないでしょう」と言い返すこんにゃく。
そうこうするうち、周りのおでんダネをまきこんで畑(土)VS海のいいところバトルが始まってしまいました!
さてさて、軍配はどちらに?
おすすめポイント
おでんダネの地元自慢、という着眼点が何とも面白いこの絵本!
「言われてみればばおでんダネって海か畑だな…」と大人もしみじみしてしまいます(笑)
おでんダネたちの回想シーンでは、自分が何をどのように加工して作られたかということも絵で細かく描かれれています。
大豆製品と練り物はスーパーでは同じエリアで売られているので子どもは原材料をよくわかっていないものも意外と多いんですよね。
すり鉢ですられるイワシのつみれやまんまるのこんにゃくいもの姿を見て、「そーなんだ!」と興味津々でした^^
ストーリーはずっとマウンティング合戦をしている話ではあるのですが、出口かずみさんのおっとりとぼけたかわいい絵のおかげで不穏さはなく(笑)
子猫のキャットファイトを見ているような平和な世界観になっています。
また、出口さんの絵本にはよく背景でちょこちょこ小ネタが挟まれており、わたしも娘も毎回楽しみにしています。
この絵本でも挿絵の随所に細かい設定や小ネタがたくさん入れられていて、親子で「○○がいる!」「○○してる!」「かわいね!」と盛り上がりながら読ませていただきました^^
何歳から読める?
かわいい絵&おでんという身近なテーマなので3歳後半くらいから読むことはできるかと思いますが、中身は解説や説明的な文章が多いので意味を分かって楽しめるのは4歳以上くらいかなと思います。
読んだ後はやっぱりおでんが食べたくなるので、煮込む時間がある余裕のある日の読み聞かせにおすすめです♪
また、表紙と裏表紙、見返し(折り返し部分)をよく見ると本編には登場しなかった変わり種の具材もたくさん登場しています。
「ウインナーもいいね!」「餃子!新しい!」「あ、アボカド・・・‼?」などなど、試してみたくなるアイデアがたくさんなのでぜひ買い出しの前に読んでみてくださいね。
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーの方はこちら↓
- 価格: 1210 円
- 楽天で詳細を見る
読み聞かせの体力が残っていない日はプロに頼りましょう!笑
ドライブ中など手が離せない時にも便利なアプリです♪
入学準備に♪小学生まで長く使える大人気のタブレット学習(^^
資料請求はこちらからどうぞ!
晩ご飯関係の面白絵本ならこちらもぜひ!↓
kanimai-ehon-yomikikase.hatenablog.com
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【運動会シーズンの読み聞かせに!】「すずめの うんどうぼうし つくります」【3歳・4歳・5歳・6歳】
夏休みの疲れを引きずったまま風邪で寝込んだりしていたら2か月も更新が空いてしまいました…(笑)
季節の変わり目の体調不良が年々ひどくなってきて、加齢を感じる今日このごろです(;Д;)
久々のご紹介になってしまいましたが、本日は運動会シーズンにオススメの絵本
「すずめの うんどうぼうし つくります」
を紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
西本鶏介 作
黒井 健 絵
金の星社 出版
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ♪
あらすじ
山に囲まれた小さな町にある一軒のぼうし屋さん。
店主のおじいさんが作るぼうしはは見た目も素敵で値段も高くないので、遠くの町から買いにくる子もいるほど大人気です。
そんなおじいさんの家の庭のカキの木に、ある日一羽の可愛いスズメがやってきました。
カキの実を食べるのかと思いきや、何とスズメは「こんどスズメの運動会があるので、その練習をしている」というのです。
頑張り屋のスズメに感心したおじいさんは、このスズメを応援してやりたいと運動ぼうしを作ってあげることに!
さてさて、どんなぼうしができるかな?
おすすめポイント
「すずめに!!帽子!!」
テーマだけで絶対カワイイ!と思ってしまうこの絵本。読んでみると想像通りのカワイイ世界観で、年長の娘はあっという間に気に入って何度も読みこんでいました(笑
優しい色使いで描かれたつぶらな瞳のまん丸スズメは愛嬌たっぷり。オシャレなぼうし屋さんとの組み合わせがほほえましくて、読んでいると思わず顔がほころびます☺️
ぼうしを作ってもらえる!と知ってからのスズメの喜びようは特にみどころ。
飛びはねて喜び、できあがりを待ちきれずに朝早く窓辺にやってきたり、ぼうしをかぶって何度も鏡を見つめたり。
うれしくてしくてうれしくてたまらない!!という気持ちが絵と文章からあふれ出ていて、親子で「かわいいねえ~」「すずめちゃん、よかったね!!」と感情移入しながら読める内容になっています。
ラストはいよいよスズメの運動会当日。スズメが頑張りました、で終わりではなく、このお話にふさわしい素敵なシーンになっていますので、ぜひ読んでみてくださいね♪
何歳から読める?
字の量や内容的に4歳以上のお子さんにオススメです♪
やや文は長いですが、「すずめ」「運動会」「ぼうし」という身近なテーマがメインでお話の筋もシンプルなので絵本が好きなお子さんなら年少さんの3歳くらいからでも読めると思いますよ^^
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーの方はこちら↓
- 価格: 1485 円
- 楽天で詳細を見る
読み聞かせの体力が残っていない日はプロに頼りましょう!笑
ドライブ中など手が離せない時にも便利なアプリです♪
入学準備に♪小学生まで長く使える大人気のタブレット学習(^^
資料請求はこちらからどうぞ!
幸せな読後感がお好きな方はこちらの記事もぜひ♪^^
kanimai-ehon-yomikikase.hatenablog.com
大手モールで売れ筋ランキング連日第1位★
英語のアニメで歌や単語、フレーズを楽しく覚えられます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【青少年読書感想文全国コンクール2021課題図書】絵本「みずをくむプリンセス」感想【5歳~小学校低学年】
四連休も終わり、いよいよ夏休み本番!
年長の娘につきっきりでなかなか更新もできずにおります(泣)
せっかくなので夏休みっぽい絵本でも読もうかな~と思い見つけたのがコチラ。
青少年読書感想文全国コンクールの課題図書、「みずをくむプリンセス」を紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください
↓親子で過ごす夏休みに♪自由研究にも◎
↓せっかくの夏休み、この機会に子ども新聞の購読始めてみませんか?
www.dokusyokansoubun.jp
作者は?
スーザン・ヴァーデ 作
ピーター・H・レイノルズ 絵
さくま ゆみこ 訳
さ・え・ら 書房 出版
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ♪
あらすじ
わたしは、プリンセスのジージー。
わたしの王国、それはアフリカの空。
背の高い草をゆらしたり、風とかくれんぼができるわたしだけど…
水を呼び寄せることはどうしてもできない。
水をきれいにすることもできない。
だから今日も暗いうちから早起きして、ティアラのかわりに壺を頭にのせて母さんと水を汲みに行かなくてはならないの。
どうして水は遠いの?
どうして水は濁ってるの?
どうしてうちには水がないの?
けれど、いつのひか、きっと…
おすすめポイント
アフリカ・ブルキナファソ出身のスーパーモデル、ジョージー・バディエルさんの話がもととなって作られているこの絵本。ジョージーさんは現在アフリカに井戸を作るプロジェクトの支援をしたり、アフリカにきれいな水を届けるための活動を行っているそうです。
主人公・ジージーは、想像力豊かな女の子。
アフリカの豊かな大自然の中でのびのびと暮らしています。
同じクラスの友達にいてもおかしくないような明るく元気なジージーの姿で始まる冒頭ですが、次のページで「毎日遠くまで水を汲みに行かなきゃいけない」シーンが始まり
「私たちとは違う暮らしをしている子なのだ」ということに子どもも気付きます。
「まだ寝ていたいのにおきなくちゃいけない」「のどはからから」
水がないことが悔しくて地面をけっとばすジージーの姿に、読んでいる娘も心配そう。
木陰で休んだり歌ったりしながら水を汲みに行きますが、帰ってくるころにはもう体も足も痛くて歌う元気もあまり残っていません。
しかも、そうしてまで汲んできた水は泥が混じったもので、煮沸しないと危険で飲めないのです。
けれどそんな水でも、ジージーにとっては大切な水。
おいしそうに水を飲み干す姿は私たちと同じです。
一歩間違うと「こんなかわいそうな子もいる」「別世界の出来事」と感じてしまいそうなテーマですが、
楽しそうに遊び、お母さんを助け、お父さんに甘えるジージーの姿は世界中どこでも見られる普通の子。
だからこそ、同じ人間・同じ子どもであるにもかかわらず生まれた場所の違いだけでこんなにも生活が違うのだという事実が読んでいる人の胸に迫ってきます。
あとがきでは写真付きでブルキナファソの実際の様子が紹介されています。
世界できれいな水を簡単に手に入れることができない人は6人に一人。
ブルキナファソだけでも、水をくむために学校にいけない子もいれば汚い水を飲んで病気になってしまう子も大勢いるそうです。
この絵本を読んだとき、「なんでこんなに昔みたいなの?」と娘は驚いていましたが、「発展途上国」の名の通り日本に住む娘からは「昔」に見えるのだなと思いました。
「日本は山が多いからもともと水は豊かだけど、暮らしを便利にするために昔の人たちが頑張って水道を作ってくれたんだよ。」
「ブルキナファソも、今いろんな人たちが頑張って井戸を作って、きれいな水をつかえるようにしているんだよ」
「あなたが大人になるころにはみんなきれいな水が飲めるようになっているといいね」
年長の娘にはまだ少し難しいというか想像しづらい部分もありそうでしたが、今の豊かな暮らしは過去の人々の努力の上に成り立っているということ・平和な日常に感謝すること・大変な状況にある人の為に何ができるかということなどいろいろな考えのきっかけにしてくれればと思います。
何歳から読める?
字は少ないので4歳以上くらいのお子さんなら読むことはできるかなと思いますが、読んでいろいろ考えることができるようになるのは早くても5歳くらいからなのではないかなと思います。
内容はシンプルですが、年齢が上がるにつれて水道の仕組みや国家の貧富の差、温暖化やアフリカへの支援や国家の歴史についてなど他の事も絡めて考えるきっかけをくれる面白い一冊です。
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーのかたはこちらから↓
- 価格: 1650 円
- 楽天で詳細を見る
- 価格: 1650 円
- 楽天で詳細を見る
↓読み聞かせの体力が残っていない日はこちらへ…笑
↓小学生まで使える大人気のタブレット学習(^^♪
資料請求はこちらから!
↓大手モールで売れ筋ランキング連日第1位★
英語のアニメで歌や単語、フレーズを楽しく覚えられます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【あなたにはこのサイ、見えますか?】人気絵本「パンケーキをたべるサイなんていない?」【4歳・5歳・6歳】
いよいよ7月も中盤。
夏休みが…やってくる…(白目)
という思いでカレンダーを眺めているお母さんも多いのではないでしょうか。
私はもちろんその一人です。(笑)
子どもとゆっくり過ごせるのも小さいうちだけ…とはわかっていても、毎日延々話しかけられるのも時にはつらいもの。
そんな気分の時にあえて読んでほしい絵本がコチラ
「パンケーキをたべるサイなんていない?」です。
子どもの話を右から左に聞き流していると、
この絵本のようなことがおきるかもしれませんよ…
※ネタバレがありますのでご注意ください
↓親子で過ごす夏休みに♪自由研究にも◎
↓長い夏休み、子ども新聞の購読始めてみませんか?
作者は?
アンナ・ケンプ 作
サラ・オギルヴィー 絵
かどの えいこ 訳
BL出版
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ♪
あらすじ
「ねえ、おかあさんやおとうさんが、ちっともはなしをきいてくれない、っておもったことない?」
デイジーがどんなはなしをしても、パパとママはいつも適当な相槌をうつだけ。本気で取り合ってくれません。
そんなわけで、ある日家に大きな紫色のサイがやってきてパンケーキを食べちゃった時も、だれも話を聞いてくれませんでした。
パパとママが気づかないうちにどんどん仲良くなるデイジーとサイ。
そしてある日事件が起きて・・・
おすすめポイント
いきなり主人公デイジーのグチから始まるこの絵本。
パパとママが全然話を聞いてくれない!!という不満をつぶやくデイジーの姿に、自分も子どもの話を聞いてないかも…と思わずウッとなってしまいます(笑)
突然家に大きな紫のサイが現れた時も
「ママ!ママ!おおきな…」
「パパに言いなさい。きっとマグカップの中に入れて、窓からポイッと捨ててくれるわ」
デイジーをチラリとも見ず&話も最後まで聞かず、どうせ虫の話でしょと決めつけて電話を続けるママ。
一見ひどいようですが、よく考えると自分もほぼ同じことをよくやっているわ…と考えさせられます。
「デイジー、わからないの?わたしたち、いそがしいのよ。」何度言ってもデイジーの話を信じてくれず、サイにも全く気付かない両親に失望して悲しむデイシーを仲良しになったサイが慰めてくれます。
もしかしてこのサイ、親がほっとき過ぎたせいで現れたイマジナリーフレンドなのか?と読みながら思いましたが、考えすぎでした(笑)
この後事件が起きて、デイジーの話していた通りサイはほんとにいたんだ!
と、さすがの両親も気付きます。
事件が起きるまでデイジーの話を本気にしていなかったというのもこれまた皮肉が効いてますね(汗)
そしてサイは本当にいるべき場所に戻り…
デイジーの話が本当だったと気づいたパパとママも、心を入れ替えて少しづつ変わっていくという展開のハッピーエンドを迎えます。
「サイに気付かないパパとママ」のシーンがコミカルで笑えるので親子で楽しく読めるこの絵本ですが、「パパとママは何もわかってない」「どうせ期待しても無駄」というニュアンスの描写もよく見るとたくさん出てきます。
読者に語りかける形で始まる冒頭シーンといい、「大人って子どもの話をきいてないよね!やになっちゃうね!」と子ども同士で愚痴を言い合うような、ちょっと大人には耳が痛い世界観の絵本になっていて、この雰囲気が少しマセてきた子には心地よいのかなと思います。
まさにママにべったりの幼児期から、大人を少しずつ客観的に見だす児童期にピッタリのこの絵本。
自分がそうだったように、子どもも「親も完璧じゃないし絶対じゃない」といつかは気づくんだよね…それが成長…(泣)といろいろ考えさせられる人気の一冊です。
長い夏休みを迎える前に自らを省みるべく。ぜひぜひ読んでみてくださいね!
何歳から読める?
文章もやや長めですし、大人っぽい子で4歳以上くらいのお子さんは面白いと思うのかなと思います。
「さっきといってることちがうじゃん!」「ママだって○○することあるでしょ!」みたいな反論ができるような子はきっと気に入ると思いますよ。(笑)
↓アマゾンユーザーの方はこちら
↓楽天ユーザーの方はこちら
パンケーキをたべるサイなんていない? [ アンナ・ケンプ ]
- 価格: 1650 円
- 楽天で詳細を見る
↓読み聞かせの体力が残っていない日はこちらへ…笑
↓小学生まで使える大人気のタブレット学習(^^♪
資料請求はこちらから!
↓大手モールで売れ筋ランキング連日第1位★
英語のアニメで歌や単語、フレーズを楽しく覚えられます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【「夏といえば」の彼らが主役】梅雨明けの絵本「なつのおとずれ」かがくいひろし【「だるまさん」シリーズがすきならこちらも♪】
もはや読んだことのない子どもはいないのでは?
というくらいに有名な赤ちゃん向け絵本、かがくいひろしさんの「だるまさん」シリーズ。
児童館や読み聞かせ会などで見る機会も多かったですし、
わが家の娘も小さいころ大のお気に入りで何度も読み聞かせていました。
なぜそんなにウケるのか大人にはちょっと謎なところもあるこのシリーズですが(笑)
この他にもかがくいさんの絵本は娘にウケるものが本当に多く、何か子どもの心をつかむポイントがあるんだなあと感心してしまいます。
輪郭をあまりとらない淡い色使いや、下がり眉のちょっと間の抜けた優しい雰囲気が子どもの心に入りやすいのかな?と個人的には思ったり。
今回は、そんな人気作家かがくいさんの絵本から今の時期にピッタリな一冊
「なつのおとずれ」を紹介したいと思います。
梅雨明けや夏休みが待ちきれない子どもたちへの読み聞かせにおすすめですよ♪
※ネタバレがありますのでご注意ください
↓親子で過ごす夏休みに♪自由研究にも◎
↓せっかくの夏休み、この機会に子ども新聞の購読始めてみませんか?
作者は?
かがくいひろし 作
PHP研究所 出版
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ♪
あらすじ
「もうすぐつゆあけですかあ そうですかあ」
「それではそろそろみんなにしらせますかあ」
梅雨の終わりを聞きつけて、待ってましたとばかりに集まってくる夏の風物詩たち。
夏のはじまりを目指して走りだす彼らを、誰かが迎えにきました。
果たしてその正体は?みんなは夏のおとずれに間にあうのでしょうか。
おすすめポイント
夏の風物詩たちが梅雨明けにむけて猛ダッシュ!
という、なんとも着眼点が面白いこの絵本!
ゴロゴロしたり家事をしたり。
繁忙期の夏以外は普通に日常生活を送っているのか…リゾートバイトみたいだな…と思わずツッコんでしまいたくなる姿がなんとも生活感たっぷりでユーモラス。
だるまさんシリーズ同様にやわらかな色合いで描かれたキャラクターたちはどれも少しとぼけた表情で、焦っているのにどこかほのぼのした雰囲気なのがかわいいです。
次々現れる夏の風物詩たちですが、子どもから見ると意外とはじめての物も多いようで「これ何?」と3歳くらいのころはよく聞かれました。
大人から見ると定番の物ばかりなのですが、「そういえば最近あんまり見ないよね」というものもあって「古き良き夏の和風文化」に触れることができるのもこの絵本のいいところかなと思います。
続々集合する彼らを最後に迎えに来るのが○○というのも子どもゴコロをくすぐるポイント。
そのままみんなが夏に突入していくラストシーンを読むころには、夏が待ちきれない気持ちになってしまいます♪
楽しそうに夏の準備をするキャラクター達をながめながら、「夏になったらあれがやりたいね」「これもやりたいね」と親子でワクワクできる、この時期の読み聞かせにおすすめの一冊です。
何歳から読める?
字の量や内容的に2歳以上のお子さんなら読めるかなと思います。
だるまさんシリーズに慣れたころに是非読んでみてくださいね!
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーのかたはこちらから↓
なつのおとずれ (PHPわたしのえほん) [ かがくいひろし ]
- 価格: 1430 円
- 楽天で詳細を見る
↓読み聞かせの体力が残っていない日はこちらへ…笑
↓小学生まで使える大人気のタブレット学習(^^♪
資料請求受付中です!
↓大手モールで売れ筋ランキング連日第1位★
英語のアニメで歌や単語、フレーズを楽しく覚えられます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【真夏に読みたいストーブ絵本】「もりへいったすとーぶ」【3歳・4歳・5歳・6歳】
梅雨も明けはじめ、真夏の足音が聞こえる今日このごろ。東北在住のわが家も、クーラーを使う日が増えてきました。
そこで問題になっているのが
「ストーブをどこにしまうか」ということ。
灯油の処理も大変だし、場所もとるしで賃貸暮らしのわが家では地味に悩ましい問題となっています。
真冬には散々お世話になったのに邪魔者扱いされるストーブ…気の毒…
ということで、本日は正にそんなストーブの受難を描いた絵本
「もりへいったすとーぶ」を紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください。
↓親子で過ごす夏休みに♪自由研究にも◎
↓せっかくの夏休み、この機会に子ども新聞の購読始めてみませんか?
作者は?
↑絵本ナビさんレビューのチェックもできますよ♪
あらすじ
「夏中物置で暮らすなんてつまらないや」
「仕事を見つけて働こう」
街へ飛びだし仕事を探すストーブでしたが、真夏の今、どこに行っても疎ましがられてしまいます。
「冬にはみんな僕のことをよろこんでくれたのに…」
悲しい気持ちのストーブは追いやられて森にたどり着きます。
そこでの動物たちとの出会いをきっかけに、ストーブは新たな居場所と役割を手に入れていくのでした。
おすすめポイント
真夏にストーブの話、という意外性が面白いこの絵本。
物置でじっとしているなんて嫌だ!働きたい!という健気な姿と短い手足がかわいらしく、読み始めてすぐストーブを応援したい気持ちになってしまいます。
ところが、そんなストーブを待ち受けるのは人々の冷たい仕打ち。
そ、そこまでしなくても…という出来事の数々に、子どももちょっとショックを受けていました(笑)
都合のいい時だけいい顔をする…残念ながらそれもまた人間の本質…
と思いながら読み進めると、物語の後半で森にたどり着くストーブ。
そこで出会った動物たちと仲良くなり、とある事件を経て。
ようやく「人から必要とされる喜び」を取り戻します。
終盤にストーブが見せる満面の笑顔が本当にしあわせそうで、「ストーブくん、居場所ができてよかったね!!」と親子で幸せな気持ちになれました。
前半で受けたひどい仕打ちがあるからこそ、後半のほほえましい姿が生きるこの絵本。
「他者の役に立つということが人間の喜びであるということ」
「必要とされる場所を自分で見極めなくてはいけないということ」
「自分の都合に合わせて態度を変えてくる人もいるということ」
「生活を支えてくれる道具に感謝して大切に扱うということ」
シンプルなストーリーですが、意外と大人にこそ刺さるような(笑)発見がたくさんあるいい絵本だと思います。
今の時期の読み聞かせにピッタリかと思いますので、ぜひ読んでみてくださいね。
何歳から読める?
字の量や内容的に3歳以上のお子さんなら読めるかなと思います。
途中出てくるオオカミが結構怖いので(笑)
怖がりのお子さんの場合はさきにチェックしてあげてくださいね。
AMAZONユーザーの方はこちら↓
残念ながら現在欠品のようなので、興味がある方は図書館等で探すか店舗に在庫がないかどうか問い合わせてみてくださいね。
↓読み聞かせの体力が残っていない日はこちらへ…笑
↓小学生まで使える大人気のタブレット学習(^^♪
資料請求はこちらから!
↓大手モールで売れ筋ランキング連日第1位★
英語のアニメで歌や単語、フレーズを楽しく覚えられます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【おすすめ七夕絵本2冊★】圧巻のカラフル天の川「たなばたまつり」&銀河の遊園地!?「ほしのメリーゴーランド」
もうすぐ七夕!ということで、幼稚園や保育園に通っているお子さんは短冊を書いたり七夕の歌を歌ったりしているのではないでしょうか。(笑)
去年は「プリキュアになりたい」だった娘の願い事が今年は「ケーキ屋さんになりたい」に変わっていて、成長を感じる今日この頃です^^
本日は今の時期に読みたい七夕絵本の中から特に「絵」が印象的な2冊
「たなばたまつり」「ほしのメリーゴーランド」
を紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
松成 真理子 作
講談社 出版
寮 美千子 作
フレーベル館 出版
※こちらは残念ながら主要サイトでは欠品or絶版のようです。
図書館などでぜひ探してみてくださいね!
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ♪
あらすじ
【たなばたまつり】
もうすぐたなばた。広場の笹がゆれていますー…
子どもたち、おじいちゃん、受験生のお兄さん。
みんなの願いを書いた短冊はどんどんふえて広場も笹もにぎやかに。
雨の日も風の日も、笹はがんばってみんなの願い事を守ります。
そしてようやくむかえた七夕祭りの日!
みんなが楽しくお祭りの夜を過ごした後、すてきな出来事が起こるのでした。
【ほしのメリーゴーランド】
七夕の夜。ひなちゃんは、
「お星さまの世界に遊びに行けますように」とお願いをしました。
すると、お星さまがやってきて・・・
気がつけばそこは星の遊園地!!
土星のわっかの滑り台に、彗星のジェットコースターで天の川をひとまたぎ♪
夢のような一夜のお話です。
おすすめポイント
【たなばたまつり】
とある村の七夕祭りの様子を描いたこの絵本!
序盤はまず、村の人々が広場にやってくるところが描かれています。
「受験生」「おじいちゃん&孫」など定番の組みあわせはもちろん、「ちょっとぶっきらぼうな男の子」など。(笑)
いろいろな人たちが短冊を書きに来るようすに「みんなどんな願い事してるのかな」と想像がふくらみます。
短冊を書きに来る人々の様子の後は七夕当日を迎えるまでのシーン。
そこでは雨や風の中「笹がみんなの願いを必死で守る」姿が描かれているのですが、笹目線(?)の絵本はめずらしいですよね。
隠れた主役、笹の活躍ぶりも面白いです。
作者・松成さんの明るく淡い色合いの力で、人も風景も生命力とかわいらしさをまとってキラキラ輝いて見えます。
そして、物語は終盤。笹のがんばりもあって無事に七夕祭りの夜を迎えます。
出店が並ぶ広場で村の人々がおまつりを楽しんだ夜に、みんなの願い事がとある奇跡を生むのでした。
このページが、この絵本最大の見どころ!
開いたページから光が飛び出してくるような、
圧巻の極彩色に思わず親子でみとれてしまいます。
一度見たら忘れられない美しさを、ぜひお子さんと体験してみてくださいね。
【ほしのメリーゴーランド】
この絵本のポイントは、絵だけではなく実際の宇宙の写真が使われている、ということ!
キャラクター部分は絵なのですが、アトラクションもおやつのわたあめも、すべて実際の星雲や惑星の写真が使われています。
月を船に見立てたり、惑星を使ったヨーヨー釣りなど「なるほど!」「面白い!」という組み合わせばかりで子どもも思わず「行ってみたいなあ」とつぶやいてしまうほど。(笑)
一見CGかと思ってしまうような色鮮やかな宇宙とイラストがマッチして、夢の中のような幻想的な雰囲気になっています。
正に、一人の子供が七夕の日に見た「真夏の世の夢」という感じ。
宝石箱のような宇宙の姿に見とれつつ、遠い空の向こうに思いを馳せることができる一冊です。
何歳から読める?
【たなばたまつり】
落ち着いた雰囲気&しっとりした文章の絵本なので、4歳くらいからの読み聞かせにおすすめです。絵本が好きなお子さんなら3歳~でも読めると思います♪
【星のメリーゴーランド】
字は少ないので、3歳以上のお子さんなら読めるかなと思います。
巻末に写真の解説もあるので、そちらは5,6歳の大きめのお子さんにピッタリですよ♪
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーのかたはこちらから↓
- 価格: 1650 円
- 楽天で詳細を見る
↓読み聞かせの体力が残っていない日はこちらのアプリも見てみてくださいね♪
↓子供向け英語DVD「Goomies」!
大手モールで売れ筋ランキング連日第1位★
90分収録3,888円&メール便送料無料 もうれしい(^^♪
英語のアニメで歌や単語、フレーズを楽しく覚えられます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【説明不要の出オチ絵本】「とうめいにんげんのしょくじ」【3歳・4歳・5歳】
私は絵本を探す時、ネットよりも書店や図書館で偶然の出会いを楽しむのが好きです。
検索をかけず棚からアレコレ探していると「これはきっと娘にウケるぞ」という本が飛び出してくることがあり、そうして選んだ本はやはり娘のお気に入りリストに加わることが多いもの。
今回は、そうやって「目が合って」出会った運命の一冊
「とうめいにんげんのしょくじ」
を紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
絵のインパクトがいつも最高な塚本やすしさんが作者。
同じく食事の絵本「やきざかなののろい」も一度読んだら忘れられない内容なので、サンマがおいしい秋になったらまたご紹介できればと思います♪
何回見ても最高な表紙。(うっとり)
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ♪
あらすじ
ある日ぼくが夕ご飯を食べていると、となりに透明人間がすわりました。
ぼくのご飯をつまみ食いする透明人間。
すると、食べたご飯がお腹にあるのが見えます。
ご飯は透明ではないからです。
おなかの中に入ったご飯はそのあと…
おすすめポイント
インパクトのある表紙に思わず笑ってしまう冒頭。
その勢いのまま、食卓に透明人間がとつぜん現れます。
「透明人間なのに見えてるよな…」と大人は思わずツッコミたくなりますが、子どもにはそんなの関係なし(笑)
突然現れて勝手にごはんをつまみ食いする、とぼけた透明人間の姿が笑いを誘います。
そのあとは想像通り、お腹に入った食べものはまる見えのまま消化され、どろどろになり、さいごはウ○コに…
「体が見えないのでウ○コが宙に浮いているように見える」
というのがこの絵本のオチ(?)のようで、やっぱりここで子どもは大笑い!
透明人間が見えないお母さんが混乱したりするドタバタ展開をはさみつつ、
最後は家族も透明人間に気付いてみんなでご飯をたべることに。
絵本のラストはやっぱりトイレ。笑
子どもの好きな下ネタメインの絵本に見えますが、食べたものがどのように体の中で変化して排泄に至るのかをざっくり教えてもくれるのがおもしろいところだと思います。
かわいい透明人間に癒されつつただただ笑いながら読める、読み聞かせにおすすめの一冊ですよ♪
何歳から読める?
字の量や内容的に3歳以上のお子さんなら読めるかなと思います。
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーのかたはこちらから↓
↓読み聞かせの体力が残っていない日はこちらへ…笑
↓小学生まで使える大人気のタブレット学習(^^♪
資料請求はこちらから!
↓大手モールで売れ筋ランキング連日第1位★
英語のアニメで歌や単語、フレーズを楽しく覚えられます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【紳士の異常な愛情】佐野洋子「おじさんのかさ」感想【梅雨に読み聞かせたい絵本】
梅雨真っただ中の6月もいよいよ終盤!
図書館や書店でも雨やカタツムリに関する絵本のフェアを見かけることが増えてきました。本日は、そんな「雨」にまつわる絵本から
「おじさんのかさ」を紹介したいと思います。
憂鬱な曇天の一日に笑いをもたらしてくれるオススメの一冊ですよ♪
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
言わずと知れた不朽の名作・「100万回生きたねこ」の佐野洋子さん作のこの絵本。
淡々としたテンションの中にどきりとさせられるポイントが満載の、隠れた人気作です!
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ♪
あらすじ
立派な傘がお気に入りのおじさんは、
出かけるときはいつでも傘を持って出かけます。
けれど、どんな時でも傘はさしません。
傘が濡れるからです。
もっと大ぶりの日は出かけないで家の中。
急な雨で困っている男の子に「傘に入れてほしい」と頼まれても、 聞こえないふりでやりすごします。
そんな我が道を行くおじさんに、ある日まさかの心変りが…
ある一言をきっかけに、傘をさしてみようと思い立ちます。
そしてついに傘を開いたおじさんは…
おすすめポイント
①これぞ佐野洋子!な世界観
おじさんの人でなしっぷりがいっそすがすがしいこの絵本。
子供に媚びないこの姿勢!
いいねいいね、これでこそ佐野洋子だよ!!
と思わず興奮してしまうレベルです。(笑)
ひどい風で傘がひっくり返った人を窓から見て「(でかけなくて)ああよかった、大事な傘がこわれたかもしれない」とつぶやくような薄情なおじさんですが、
なぜか憎めないのは自分がずぶぬれになってまで傘を守る姿がどこか健気だから。
どこを見ているのかわからないにんまりした表情や、鮮やかな青色が主線に使われた憂いを感じる絵が独特の世界観を作り出しています。
「意地悪な大人」に愕然とするむすめ(平和で何より)
②いろいろ考えさせられる読後感
シンプルなストーリーにもかかわらず、「考えさせられること」が山の様にあるのがこの絵本のすごいところ。
かさを異様に(失礼)大切にするおじさんの姿に
「人目を気にせず自分の信念を貫くのも幸福なのでは?」ということを学んだり
最後に傘を開いたおじさんの姿から
「先入観にとらわれず、たまには違う方法を採用することで新しい発見があることも」ということを学んだり
「大人はみんな子どもに優しいわけじゃない」「社会にはいろんな大人がいる」
ということを学んだり。(笑)
「おじさんのかさ」は、雑誌やネットの「おすすめ絵本紹介」の記事で紹介されていることも多いのですが、それにも納得の面白さです。
やや独特の絵柄なのでお子さんの好みは分かれるかもしれませんが、隠れたロングセラーになるだけある上質な絵本だと思います。
なぜおじさんが傘を開いたのか、開いた後どうなったのかは、
ぜひ読んで確かめてみてくださいね♪
何歳から読める?
字の量や内容的に3歳以上のお子さんなら読めるかなと思います。
年齢によって絵本から受ける印象も変わってくるので毎年読んでいると子どものリアクションにも変化があって面白いですよ。
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーのかたはこちらから↓
- 価格: 1540 円
- 楽天で詳細を見る
↓小学生まで使える大人気のタブレット学習(^^♪
資料請求はこちらから!
↓大手モールで売れ筋ランキング連日第1位★
英語のアニメで歌や単語、フレーズを楽しく覚えられます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【進歩はきっと愛から生まれる】「『いたいっ!』がうんだ大発明~ばんそうこうたんじょうものがたり~」【実話絵本】
痛がりなわが家の娘は、ばんそうこうが大好き。
出血もしていないような小さいすり傷でも、
「ばんそうこう貼らなきゃ!!」と持ってきます。
「貼ってもらうと痛みが治まる気がして安心するんだよね…」と自分の子どものころを思い出してちょっと笑ってしまうのですが、そんな子どもの味方・ばんそうこう、いつ頃できたものかご存知ですか?
そんなわけで本日は、ばんそうこうの誕生秘話を描いた絵本・
「『いたいっ!』がうんだ大発明~ばんそうこうたんじょうものがたり~」
を紹介したいと思います。
暑くなって半そで半ズボンの日も増え、傷を作りがちな今の時期の読み聞かせにオススメですよ♪
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
バリー・
ウィッテンシュタイン 作
クリス・スー 絵
こだま ともこ 訳
光村教育図書 出版
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ★
あらすじ
新婚のジョセフィーンさんは、何をやっても不器用なぶきっちょさん。
キッチンをのぞいてみると…
「いたいっ!」「うわっ!」「あつっ!」
傷が絶えない奥さんを見て、僕が何とかしてあげよう。と夫のアールさんは考えました。
そして…
おすすめポイント
物語は1917年、とある二人が結婚したシーンから始まります。
冒頭から描かれているのは、奥さんのジョセフィーンさんの不器用ぶり。
包丁で指を切ったり、おろし器で手をすりおろしたり…(白目)
読み聞かせながら親子で「ヒッ!」となってしまうあまりのドジッ娘ぶりに、ちょっとテンションが下がってしまいます。(笑)
しかしここからがいいところ。
なんと、旦那さんのアールさんは、ジョンソン・エンド・ジョンソンの社員だったのです!
しかも、お父さんがお医者さんだったので基本的な手当ての方法もよく知っていました。
コネ入社なのかな…(ひどい)
ケガが絶えない奥さんの為に、昼夜を問わず対策を考えるアールさん。
そしてついに、ばんそうこうの原型となる手当の方法を発明するのです!
ばんそうこうは、優しい旦那さまが奥さんのために作ったものだったんですね。
す、素敵~(泣)
今も昔も、新しい技術はたいてい「困っている誰か」のために作られる物。
そこには必ず、「困っている誰かを助けるために頑張れる人」がいるのです。
特に、利害が発生しない子どもたちの発明に関してはそれが顕著に出ているなあ、と思います。
times.abema.tv↑子連れで問診票を書くお母さんが大変そうだったから、という理由で考えたアプリだそうです。や、やさしい・・・(泣)
この子達が持つであろう「困っている人を助けてあげたいという気持ち」「自分でも何かしてあげられるのでは?と主体的に考える姿勢」をアールさんの姿からも感じてくれたらいいなと思いつつ。
その後、発明されたばんそうこうは社長の目に留まりさっそく会社で商品化されることになります。
しかし、初めは作るのが大変&使い勝手もイマイチでなかなか売れません。
この辺りは、泥臭い人情やコツコツ努力!という子ども向けにありがちな描写ではなく。
機械の発明による生産力向上や広告&キャンペーンの工夫、使い勝手の向上に特化したビジネスライクな姿勢が描かれていてさすがアメリカだわ、という感じ。(笑)
これはこれでビジネスの現実なので、
「CMで見ると買いたくなるよね。人はCM3回見ると買いたくなるって言われてるんだよ。」「どんなに便利でも見た目やパッケージがダメだと売れないから、デザインはすごく大事なんだよ」などと話しながら読みました。
↑購買意欲を刺激するのに最低3回は広告に触れる必要があるそうですよ。
ばんそうこうは無事にヒットし、アールさんとジョセフィーンさんも仲良く暮らしましたとさ!で、物語はおしまいです。
巻末には、ばんそうこうの歴史をからめたアールさんの一生が年表で描かれています。
アールさんはその後副社長(!!)に出世して、全米発明家殿堂にも入られたそう。
情けは人のためならず…優しい人にはちゃんといいことがあるんですね!笑
どんな物にも苦労して発明した人たちがいる事。
そこには「暮らしをよくしたい」という優しさがきっとあること。
そんな先人たちの努力の上に、今の私たちの便利な暮らしがあるということ。
私たちも、次の世代の暮らしがいいものであるように、何ができるかを考えて意思を継いでいかなかればいけないということ。
実話ベースのシンプルなストーリーの絵本ですが、実話だからこそ学べる点や考えさせられる点が山の様にある面白い一冊だと思います。
発明つながりでエジソンの伝記も勧めたり、物がどのように発明されてきたのかを調べたりなどほかの本にも興味をつなげていけるのもいいところですね♪
何歳から読める?
絵も大人っぽい雰囲気で文章も長め(フリガナ付きの漢字も入ります)なので、4歳以上くらいのお子さんにオススメです♪
読んでてイラッとするところもありましたが。(笑)ぜひ読んでみてくださいね♫
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーのかたはこちらから↓
↓読み聞かせの体力が残っていない日はこちらへ…笑
↓小学生まで使える大人気のタブレット学習(^^♪
資料請求はこちらから!
↓大手モールで売れ筋ランキング連日第1位★
英語のアニメで歌や単語、フレーズを楽しく覚えられます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【読んだ後幸せな気分になれる絵本】「そりゃあもういいひだったよ」荒井良二【寝る前の読み聞かせに♪】
子どもには幸せな人生を歩んでほしいな…と思っている方は多いと思いますが、具体的にイメージする「幸せ」はご家庭によってそれぞれですよね。
私が周りを見ていて幸せそうだなと感じるのは
「小さくても幸せに気付くのが上手い」
「自分にとって何が幸せかわかってる」
「自分と他人を比べない」人です。
わかっていても実践するとなるとなかなか難しいのですが(笑)
できれば娘にはそんな幸せ上手な人になってもらえたらなと思っています。
そこで、参考にしたい幸せ上手なクマが活躍する絵本がこちら!人気作家・荒井良二さんの
「そりゃあもういいひだったよ」を本日は紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ♪
あらすじ
本物のクマから「あそびにきてください」と手紙をもらったぬいぐるみのクマは大喜び。「てがみをもらったんだ!そりゃあもういいひだったよ!」と嬉しそうです。
ウキウキでかけたぬいぐるみのクマは、そのあとも旅先で起こるすてきな出来事の数々に「そりゃあもう!」「いいひだったよ!」とつぶやき続けます。
優しい世界と幸せを見逃さないクマの姿に、つられてハッピーな気持ちになれる一冊です。
おすすめポイント
・幸せそうなクマに感情移入できる
「今日はいい一日だった!!」
…って、最近言ってないなあ(遠い目)
と思いながらページをめくった私でしたが(笑)冒頭から大喜びのクマの姿につられてついつい顔がほころびます。
手紙をもらってうれしい!
ロープウェイの係りの人やさしい!
ドーナツ美味しい!!
といった具合に毎ページ喜び続けるクマ。
「よかったね」「かわいいね」と、親子でクマの幸せをおすそ分けしてもらった気分になることができます。
登場する人がみんな優しくて温かい世界に癒されつつ、ふと気づいたのは
「こんなにニコニコして喜んでくれるなら、喫茶店のおじさんもドーナツあげたくなっちゃうよね」
「優しくしてもらってうれしい!っていうのもいいことだけど、幸せそうにニコニコしているからいい人に会えていい事がおきるんだよ」
ということ。
類が友を呼ぶ、ということわざもありますが、優しくて平和な世界に住みたいのであればまずは自分がそういう人でなければいけないんだねえ、と親子で考えるきっかけになりました。
・さすが荒井良二!なアートの数々
ひまわりのように鮮やかな黄色一色のなかで飛び跳ねて喜ぶクマの姿。
外国を思わせるオシャレな街並み。
人形のような妖精のような、個性豊かなルックスの登場人物たち。
絶妙にデフォルメされた、美しい星空や朝焼け。
国内外でグッズや絵画の人気も高い荒井良二さんの絵は、どのページも唯一無二のセンスとパワーにあふれています。
特に見開きのページの迫力と美しさは、思わず子どもからもため息がもれるほど。
読んで損はさせませんので、ぜひ一度読んでみてくださいね♪
・いいこと探しを習慣にするきっかけに♪
そして、この絵本を読んだ後はぜひ「いいひだったなあ と思うのはどんな日?」とお子さんに聞いてみてほしいです♫
想定外の答えが返ってきて面白いですよ。
眠る前に「今日よかったことを三つ書き留める」ことで幸福度が上がるという「3goodthings」という有名な研究もあるそうです。
お子さんと寝る前にこの本を読んで、「今日あったことでよかったこと」について話しあったり、この絵本をきっかけにそれを毎日の習慣にするのもすてきだと思います♪
何歳から読める?
字の量や内容的に3歳以上のお子さんなら読めるかなと思います。
読んだ後の多幸感が素晴らしいこの絵本!
梅雨時でなんだか鬱々としている方はぜひお子さんと読んでみてくださいね( ^∀^)
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーのかたはこちらから↓
↓読み聞かせの体力が残っていない日はこちらへ…笑
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【梅雨に読みたいカタツムリ絵本♪】「あかちゃんかたつむりのおうち」・「かたつむりタクシー」【2歳・3歳・4歳・5歳】
少しずつ梅雨入り地域が増えてきた今日この頃。
洗濯もはかどらず主婦には厳しい季節ですが、子どもたちにとってはそんなの関係なし!
水たまりにとびこんだりカエルを見つけて教えてくれたりと、毎日楽しそうに過ごしています。
そんなこの時期の人気テーマといえば、
そう「かたつむり」!
わが家の娘のように、塀があればかたつむりを探しに行くお子さんも多いのではないでしょうか(笑)塀のほかにも排水溝のフタや道路の真ん中(!)にいたりすることもあり、子どもの洞察力に感心する毎日です。
そこで本日は、そんなかたつむりをテーマにした絵本から
実用的な一冊「あかちゃんかたつむりのおうち」
幻想的な一冊「かたつむりタクシー」
の二冊を紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
いとうせつこ 文
島津 和子 絵
福音館書店 出版
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ♪
あらすじ
【あかちゃんかたつむりのおうち】
小さなおうちをせおって
あかちゃんカタツムリがうまれました。
さっそくいろいろなお花を食べ始めた腹ぺこかたつむりでしたが…
「そんなに食べるとお腹がふくれて
おうちにはいれなくなっちゃうよ」
テントウムシにそういわれ、おびえて閉じこもってしまいます。
果たしてどうなってしまうのでしょうか。
【かたつむりタクシー】
おばあちゃんの家に行くアリの親子。
今日はカタツムリタクシーに乗ることにしました。
急な山を登ったり水の中に突入したり、かたつむりタクシーはどんどん進みます。
楽しそうな虫たちの暮らしを眺めながらアリの親子とおでかけを楽しむ一冊。
おすすめポイント
【あかちゃんかたつむりのおうち】
意外と生態がわからない生き物・かたつむり。(笑)
うまれた時から殻はついてるの?何を食べるの?
など、子どもが気になるようなポイントをかわいく教えてくれるのがこの絵本のいいところ★図鑑にはまだ早いけど好奇心は旺盛な幼児期にぴったりです。
「卵から生まれたね!探せば公園とかに卵もあるのかな?」「生まれた時から殻があるね」「食べたものの色のウンチをするんだね~!」などなど、親も思わず「へえ~!」と言ってしまうような基礎知識がお話の中にさりげなく組み込まれていて、子どもの好奇心をくすぐる内容になっています。
淡い水彩画の雰囲気と、ちょっととぼけたカタツムリの口調がマッチしたほのぼのした世界観もすてき。
「かたつむりちゃん、殻に入れなくなっちゃうのかな…」
と不安そうな子どもとハラハラしながらページをめくると…
ほんわかするオチも、ぜひ読んでみてくださいね♪
【かたつむりタクシー】
かたつむりのタクシーという斬新な設定が魅力のこの絵本。
「遅そうなカタツムリがなぜタクシーを…(ひどい)」と思ってしまいますが、読み進めると納得!ぴったりくっつく体を生かして、橋の裏などの難所もスイスイ進んでいきます。
何といっても見どころは、楽しそうな虫たちの暮らしぶり。
空き缶でできたお店やひっくり返ったマグカップできたカフェなど、リアリティある書き込みを眺めるのが楽しい一冊です。
何歳から読める?
字の量も少なくわかりやすい内容なので両方とも2歳〜くらいのお子さんにオススメです♫
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーのかたはこちらから↓
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【星座の絵本ならまずコレ!】「あのほし なんのほし」【七夕の読み聞かせに♪】
わが家はキャンプが趣味なのですが、キャンプの醍醐味の一つといえば「満天の星空」!
家族でのんびり夜空をながめながら星座を探すのが一番の楽し…み……と言いたいところですが、
5歳の娘とやや近視の私では実際あまり星座を見つけられないというのが実情です。(笑
星座盤とiPhoneの方位磁石を愛用中。
しかしそんなわが家でもすぐ見つけられるのが、
北斗七星やカシオペヤ、夏の大三角などの大きく輝く定番星座。5歳の娘でもなんとなくわかるそうで、「見つけた!!」「あったね!(^^)」と喜んでいます(ほんとに同じ星座を見てるのかは謎)
そこで本日のオススメはこちら!望遠鏡を使ったりする本気の天体観測にはまだ早いけど、星座に関心はあるみたい…という幼児期のお子さんにおすすめの入門絵本
「あのほし なんのほし」です。
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
みきつきみ 文
柳原 良平 絵
こぐま社 出版
アンクルトリスのキャラクターや絵本「かおかお どんなかお」が有名な柳原良平さんの挿絵です♪
↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできますよ!
あらすじ
よるになったら みあげてごらん
キラキラ あのほし なんのほし
四季折々のいろいろな星座や星を紹介する、
思わず夜空を眺めたくなる一冊です。
おすすめポイント
この絵本をすすめる理由は、「入門書としてちょうどいい」ということ。
星座の絵本や星の絵本はたくさんありますが、
・短い文だけど最低限の星の知識も入っている
・内容がわかりやすく星座も見つけやすいレベル
という点で、最初に読むならこれがベストかなと思います。
1ページにつきに1つの星座or1つの星が紹介されているというシンプルな構成で、
「ながれぼし」「いちばんぼし」などカンタンな星の知識を紹介しつつ有名な星座と天の川もプラスで描かれています。
春夏秋冬からそれぞれみつけやすそうな星座がひとつずつ入っているので、どの季節に読んでもその夜に星座を探すことができるのもうれしいところ。(晴れていれば、ですが)
星座盤は100均でも売っているので、こどもが「この星座探してみたい!」となったときのために用意しておくと楽ですよ。(笑)
何歳から読める?
字の量や内容的に3歳以上のお子さんにオススメかなと思います。
本の最後には各ページの星の解説や、星座のもととなったお話の解説付き。
4,5歳以上のお子さんならそちらも解説してあげるといいのではないでしょうか。
この絵本の表紙見開きには、「子どもたちが 四季折々の星たちと出会うきっかけになりますように。」との素敵なメッセージが書かれています。
まさにそんな機会を作ってくれる一冊ですので、気になった方はぜひ読んでみてくださいね★
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーのかたはこちらから↓
- 価格: 990 円
- 楽天で詳細を見る
- 価格: 420 円
- 楽天で詳細を見る
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。
【芦田愛菜ちゃん推薦の人気作!】絵本「コンビニエンス・ドロンパ」【3歳・4歳・5歳・6歳】
「どう育てたらこんな子になるんだ…」
と日本中の母が思っているであろう完璧女子・芦田愛菜ちゃん。
本好きを公言する彼女がお気に入りの本を紹介した「まなの本棚」も
出版された2019年当時は本好きの間で話題になりましたね。
「まなの本棚」では小さい子向けの絵本からライトノベル・小説まで幅広いジャンルの本が紹介されているのですが、この本の巻頭で「いちばん最初の絵本の記憶」として紹介されているのが
「コンビニエンス・ドロンパ」です。
お父さんが怖~い声色で読み聞かせてくれた思い出があるそうで、
親子でこの絵本が大好きな私も思わず
「さすが愛菜ちゃん一家、いい趣味してる!」(何様)と思ってしまいました。
わが家の娘にも愛菜ちゃんのような本好きな(あわよくば賢い!笑)女の子になってほしいなと願いつつ、この一冊を今日は紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
富安 陽子 作
つちだのぶこ 絵
童心社 出版
あらすじ
くさきもねむる うしみつどき
おとわやまの イロハもみじの きのしたで
おばけのコンビニ、コンビニエンスドロンパがオープンします!
さてさて今夜のお客様はどんなおばけかな?
おすすめポイント
「おばけのコンビニ」というフレーズを聞いただけでもう読みたくなってしまう、素晴らしい設定のこの絵本。
「おばけのコンビニだって!」「どんなお店だろう!」と、読む前から親子で期待が高まります。
楽しそうなおばけたちが大集合した表紙を眺めながらページを開けば、そこには期待を裏切らないリアルな世界が。
お店の照明が「おばけちょうちん」や「ひとだまシャンデリア」であることに始まり、お客さんももちろん個性豊か!
柳の木の下の幽霊・オキクさんが「おばけ蚊取り」を買いに来たり、
河童がきゅうりアイスを買いに来たりと「本当にありそう!」と思えるリアルな設定で楽しませてくれます。
妖怪やおばけたちのルックスもまた絶妙!
むきたまごのようにつるんとしたちょんまげの「のっぺらぼう」の店員を筆頭に、どこかとぼけた親しみやすいルックスのおばけたちはどれも愛嬌たっぷり。
お客さんはみんな笑顔でいることが多く、
おばけもコンビニに来るとわくわくしちゃうんだね、いろいろあってたのしいもんね。(笑)と、子どもと思わず笑ってしまいます。店内にびっしり並ぶカラフルな商品も細かいところまで書き込まれていて笑えます。
怪しい目つきや奇抜な造形などおばけの「異世界らしさ」はそのままに、
「まるで人間みたい!」な親近感もある、子どもにちょうどいいファンタジックなおばけの世界になっています。
物語の終盤では、コンビニといえば(?)ということでとある事件が。
そのトラブルの決着も、さすがおばけの世界!といった展開で面白いので、ぜひご自分で確かめてみてください♪
何歳から読める?
本が好きなお子さんなら2歳でもいいかと思いますが、
字の量や内容的に3歳以上のお子さんなら読めるかなと思います。
「河童といえばキュウリ」「首が長いのはろくろっくび」「天狗といえばうちわ」など、基本的な妖怪やおばけを知っている方が楽しめる気もするので、ほかの妖怪絵本のあとに読むのもおすすめですよ!
↑例えばこのあたりがおすすめです♪
「コンビニエンス・ドロンパ」を読み終わった後に本を閉じると、表紙と裏表紙の意味が分かります。
むらさきだちたるくもの ほそくたなびきたる…
ということで、ここは夜明けのシーンなんですね。
一反木綿に乗ってコンビニを後にするおばけたちを眺めながら
「24時間じゃないんだね(笑)」
「さすがに昼間はみんな働けないもんね(笑)」
と話しあうところまで含めてこの絵本の面白いところだと思うので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね!!
AMAZONユーザーの方はこちら↓
楽天ユーザーのかたはこちらから↓
- 価格: 1540 円
- 楽天で詳細を見る
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
↓よろしければ登録してもらえたら嬉しいです。