【ひろがる絵本棚】

親子の会話が・こどもの世界が広がった!今まで読み聞かせてきた2000冊から、特にオススメの絵本を紹介するイラスト付きの感想ブログです。

【青少年読書感想文全国コンクール2021課題図書】絵本「みずをくむプリンセス」感想【5歳~小学校低学年】

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四連休も終わり、いよいよ夏休み本番!
年長の娘につきっきりでなかなか更新もできずにおります(泣)

せっかくなので夏休みっぽい絵本でも読もうかな~と思い見つけたのがコチラ。
青少年読書感想文全国コンクールの課題図書、「みずをくむプリンセス」を紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください

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作者は?

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スーザン・ヴァーデ    作
ピーター・H・レイノルズ 絵
さくま ゆみこ     訳

さ・え・ら 書房   出版 

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あらすじ

わたしは、プリンセスのジージー
わたしの王国、それはアフリカの空。

背の高い草をゆらしたり、風とかくれんぼができるわたしだけど…
水を呼び寄せることはどうしてもできない。
水をきれいにすることもできない。

だから今日も暗いうちから早起きして、ティアラのかわりに壺を頭にのせて母さんと水を汲みに行かなくてはならないの。

どうして水は遠いの?
どうして水は濁ってるの?
どうしてうちには水がないの?

けれど、いつのひか、きっと…

おすすめポイント

 アフリカ・ブルキナファソ出身のスーパーモデル、ジョージー・バディエルさんの話がもととなって作られているこの絵本。ジョージーさんは現在アフリカに井戸を作るプロジェクトの支援をしたり、アフリカにきれいな水を届けるための活動を行っているそうです。

主人公・ジージーは、想像力豊かな女の子。
アフリカの豊かな大自然の中でのびのびと暮らしています。

同じクラスの友達にいてもおかしくないような明るく元気なジージーの姿で始まる冒頭ですが、次のページで「毎日遠くまで水を汲みに行かなきゃいけない」シーンが始まり
「私たちとは違う暮らしをしている子なのだ」ということに子どもも気付きます。

「まだ寝ていたいのにおきなくちゃいけない」「のどはからから」
水がないことが悔しくて地面をけっとばすジージーの姿に、読んでいる娘も心配そう。

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木陰で休んだり歌ったりしながら水を汲みに行きますが、帰ってくるころにはもう体も足も痛くて歌う元気もあまり残っていません。

しかも、そうしてまで汲んできた水は泥が混じったもので、煮沸しないと危険で飲めないのです。

けれどそんな水でも、ジージーにとっては大切な水。
おいしそうに水を飲み干す姿は私たちと同じです。

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一歩間違うと「こんなかわいそうな子もいる」「別世界の出来事」と感じてしまいそうなテーマですが、
楽しそうに遊び、お母さんを助け、お父さんに甘えるジージーの姿は世界中どこでも見られる普通の子。

だからこそ、同じ人間・同じ子どもであるにもかかわらず生まれた場所の違いだけでこんなにも生活が違うのだという事実が読んでいる人の胸に迫ってきます。

あとがきでは写真付きでブルキナファソの実際の様子が紹介されています。

世界できれいな水を簡単に手に入れることができない人は6人に一人。
ブルキナファソだけでも、水をくむために学校にいけない子もいれば汚い水を飲んで病気になってしまう子も大勢いるそうです。

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この絵本を読んだとき、「なんでこんなに昔みたいなの?」と娘は驚いていましたが、「発展途上国」の名の通り日本に住む娘からは「昔」に見えるのだなと思いました。

「日本は山が多いからもともと水は豊かだけど、暮らしを便利にするために昔の人たちが頑張って水道を作ってくれたんだよ。」
ブルキナファソも、今いろんな人たちが頑張って井戸を作って、きれいな水をつかえるようにしているんだよ」
「あなたが大人になるころにはみんなきれいな水が飲めるようになっているといいね」

年長の娘にはまだ少し難しいというか想像しづらい部分もありそうでしたが、今の豊かな暮らしは過去の人々の努力の上に成り立っているということ・平和な日常に感謝すること・大変な状況にある人の為に何ができるかということなどいろいろな考えのきっかけにしてくれればと思います。

何歳から読める?

字は少ないので4歳以上くらいのお子さんなら読むことはできるかなと思いますが、読んでいろいろ考えることができるようになるのは早くても5歳くらいからなのではないかなと思います。


内容はシンプルですが、年齢が上がるにつれて水道の仕組みや国家の貧富の差、温暖化やアフリカへの支援や国家の歴史についてなど他の事も絡めて考えるきっかけをくれる面白い一冊です。

 
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 最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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