【紳士の異常な愛情】佐野洋子「おじさんのかさ」感想【梅雨に読み聞かせたい絵本】
梅雨真っただ中の6月もいよいよ終盤!
図書館や書店でも雨やカタツムリに関する絵本のフェアを見かけることが増えてきました。本日は、そんな「雨」にまつわる絵本から
「おじさんのかさ」を紹介したいと思います。
憂鬱な曇天の一日に笑いをもたらしてくれるオススメの一冊ですよ♪
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
言わずと知れた不朽の名作・「100万回生きたねこ」の佐野洋子さん作のこの絵本。
淡々としたテンションの中にどきりとさせられるポイントが満載の、隠れた人気作です!
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あらすじ
立派な傘がお気に入りのおじさんは、
出かけるときはいつでも傘を持って出かけます。
けれど、どんな時でも傘はさしません。
傘が濡れるからです。
もっと大ぶりの日は出かけないで家の中。
急な雨で困っている男の子に「傘に入れてほしい」と頼まれても、 聞こえないふりでやりすごします。
そんな我が道を行くおじさんに、ある日まさかの心変りが…
ある一言をきっかけに、傘をさしてみようと思い立ちます。
そしてついに傘を開いたおじさんは…
おすすめポイント
①これぞ佐野洋子!な世界観
おじさんの人でなしっぷりがいっそすがすがしいこの絵本。
子供に媚びないこの姿勢!
いいねいいね、これでこそ佐野洋子だよ!!
と思わず興奮してしまうレベルです。(笑)
ひどい風で傘がひっくり返った人を窓から見て「(でかけなくて)ああよかった、大事な傘がこわれたかもしれない」とつぶやくような薄情なおじさんですが、
なぜか憎めないのは自分がずぶぬれになってまで傘を守る姿がどこか健気だから。
どこを見ているのかわからないにんまりした表情や、鮮やかな青色が主線に使われた憂いを感じる絵が独特の世界観を作り出しています。
「意地悪な大人」に愕然とするむすめ(平和で何より)
②いろいろ考えさせられる読後感
シンプルなストーリーにもかかわらず、「考えさせられること」が山の様にあるのがこの絵本のすごいところ。
かさを異様に(失礼)大切にするおじさんの姿に
「人目を気にせず自分の信念を貫くのも幸福なのでは?」ということを学んだり
最後に傘を開いたおじさんの姿から
「先入観にとらわれず、たまには違う方法を採用することで新しい発見があることも」ということを学んだり
「大人はみんな子どもに優しいわけじゃない」「社会にはいろんな大人がいる」
ということを学んだり。(笑)
「おじさんのかさ」は、雑誌やネットの「おすすめ絵本紹介」の記事で紹介されていることも多いのですが、それにも納得の面白さです。
やや独特の絵柄なのでお子さんの好みは分かれるかもしれませんが、隠れたロングセラーになるだけある上質な絵本だと思います。
なぜおじさんが傘を開いたのか、開いた後どうなったのかは、
ぜひ読んで確かめてみてくださいね♪
何歳から読める?
字の量や内容的に3歳以上のお子さんなら読めるかなと思います。
年齢によって絵本から受ける印象も変わってくるので毎年読んでいると子どものリアクションにも変化があって面白いですよ。
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