【和製チャップリン?】ブラックコメディー絵本「へろへろおじさん」佐々木マキ【3歳・4歳・5歳】
ドラえもん、おしりたんてい、クレヨンしんちゃん…etc.
子どもは意外と「他人がひどい目に遭う」シーンが好きですよね。笑
そんな子どもゴコロをぐっとつかむ、
ベテラン作家・佐々木マキさんの人気作
「へろへろおじさん」を今日は紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
佐々木マキ 作
↑絵本ナビさんで試し読みもできますよ♪
あらすじ
遠くの町に住む友達に手紙を書いたおじさん。
その手紙をポストに入れるために部屋を出ますが、
なぜか次から次へとトラブルに巻きこまれてしまいます。
すっかりへろへろのおじさんですが
無事に手紙を出すことができるのでしょうか?
おすすめポイント
ただひたすらおじさんが散々な目に遭うお話
なのですが、軽いタッチ&淡い色彩のポップな絵柄のおかげで楽しく読めます。
階段から落ちたり干してあったマットの下敷きになったり、
あげくブタ(!)の大群にひかれたり…
思わず「なんて日だ!」とツッコんでしまうありさまですが、あまりに不運な姿に子どもは大笑い。
ダンディーなおじさんのドタバタコメディーぶりは、どことなくチャップリンやMr.ビーンを思わせます。
おじさんはトラブルのあともあわてず淡々とポストを目指しますが、
だんだんぼろぼろになる身なりと小さくなっていく黒目がなんだか心細そう。
栗型の帽子はつぶれてウ○コ型に。
ネクタイはよれよれ。
青いシャツはズボンからはみだし、
白かったスーツは汚れが目立ちます。
(そのための白スーツか!!)
全体的に明るく軽い絵柄なので深刻なムードは感じないのですが、
このあたりの演出やバランスがさすがベテラン作家さんというところ。
何とか無事に手紙を出し終えたおじさんでしたが、最後の最後はある事件がきっかけでついに泣いてしまいます。
「おじさんが!泣くの???」
「え、ここで!??」と
子どももちょっと混乱していましたが。笑
その後、ある出来事と共に無事ラストを迎えます。
純粋に笑える、という点で読み聞かせにオススメの絵本ですが
「ここまでじゃなくてもツイてない日」
「ささいなことに救われる日」
っていうのは本当にあるんだよね…
となんだか考えさせられてしまう一冊です。
何歳から何歳まで読める?
読み聞かせるなら4歳から~と本には書かれていますが、
絵本が好きな子なら3歳くらいからでも十分読める内容かなと思います。
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