【はらぺこあおむしの次に読みたい】遊べる絵本「できるかな?あたまからつまさきまで」エリック・カール作【2歳・3歳・4歳】
超が付くほどの名作絵本「はらぺこあおむし」。
その作者であるエリックカールさんが亡くなったとのニュースが昨日伝えられました。
「はらぺこあおむし」の作者死去 エリック・カールさん:朝日新聞デジタル
たくさんの方がはらぺこあおむしの思い出と共に追悼の意を表していましたが、例にもれず私と娘もはらぺこあおむしの大ファン。
1歳くらいのころに初めて読んでから今まで、何度も読み聞かせしてきました。
娘はずっとはらぺこあおむしが大好き。
— kani@読み聞かせ絵本紹介中 (@naminui3904) 2021年5月27日
穴に指を突っ込んでいた1歳
お腹が痛くなるあおむしを心配してあげるようになった2歳
絵本から曜日を覚えた3歳
どの蝶々なんだろうと図鑑を調べた4歳
「昔この本好きだったよね」と一人前のことを言い出した5歳
エリック・カールさん、楽しい思い出をありがとう
コラージュの技法を存分に生かした、唯一無二の色づかい。
絵を描く喜びと、いきものへの愛情に満ちた構図。
そして、絵本を通して子どもたちに伝えたい・教えたいことがあるのだなということが一目でわかるテーマ性。
はらぺこあおむし以外のエリックカールさんの本もたくさん読んできてお気に入りもたくさんあるのですが、
今回は特に娘のお気に入りだった一冊
「できるかな? ~あたまからつまさきまで~」
を紹介したいと思います。
※ネタバレがありますのでご注意ください
作者は?
あらすじ
ぼくは ペンギン
あたまを くるんと まわせるよ
きみは できる?できるよ できる
くる くる くるるん
次々あらわれる動物と子どもたちがかわいい!
思わず体が動きだす一冊です。
おすすめポイント
①楽しく体を動かせる
次々動物 があらわれて
「ぼくはこれができるけど、きみはできる?」
と挑発してくる(笑)シーンが繰り返されるこの絵本。
内容は「くびをぐいんとまげる」や「どしんとあしをふみならす」など、子どもがやって見せたくなるようなものばかりなので
「できるよ できる!!!!」と絵本のようにマネをしたくなってしまいます♪
四つんばいになるような派手なアクションもはやるので、読み聞かせるときは少しだけ広い場所を選ぶことをオススメします(笑
②動物や人間の描写が正確
動物の毛並みに見える筆跡。
重ね貼りの立体感を生かした手足。
コラージュならではの技法や、目をひく色合わせで描かれた動物や子どもたち。
はらぺこあおむしが好きな方なら「これぞエリック・カール!」と思うポップなかわいさは今作でも健在です。
そしてよく見ると、かわいいだけではないこだわりが。
子どもたちの髪の毛や肌、目の色はほぼみんな違う色。多様化する社会をそのまま写しています。
そして動物たちも同様に、子どもたちの体に合わせた比率で描かれているのです。
首をまげてページの中に窮屈そうに収まるキリン。
子どもの肩の高さほどのサル。
動物絵本はたくさんありますが、実際の動物と子どもの大きさの比率にまでこだわる絵本はそこまで多くありません。
その効果で、正にそこにいる動物とくらべっこをしているようなリアリティがあるのもこの絵本の大きな魅力です。
本物の動物を見たことがない子でもその動物をイメージできるようにとの気づかいのようなものが感じられますね。
ちなみに「ゴリラはドラミング(胸を叩くしぐさ)を、グーではなくパーでやる」と昔何かで見て「へえ~」と思った記憶があるのですが、この絵本でもゴリラが胸を叩くときはきちんとパーでした。(笑)
子どもたちにありのままの動物の姿を届けたいと言うこだわりが細かいところにも現れています。
③語彙力UP
「あたまからつまさきまで」のサブタイトル通り「あたまを回すペンギン」から「つまさきを○○する○○」(オチはぜひ見てみてください♪)まで、動かす体のパーツがだんだん下がっていきます。
ただ座って話を聞くのは難しいような1,2歳くらいのお子さんでも、体を動かしながらなら読み聞かせも楽しめるはず♫
たくさんの単語に触れることができるおすすめの内容になっています。
yumenavi.info
↑の記事に書かれているように、アメリカでは読み聞かせにおいて教育的要素(語彙の獲得や、感じたことの言語化)を日本より重視するとの話があります。
そのせいかはわかりませんが、エリックカールさんの本にはその点を意識したつくりが多いような気がします。
かなり小さい子向けのはらぺこあおむしでも「月曜日・・・火曜日・・・」という曜日の概念が出てきたり、「りんごを一つ」など果物の名詞や数の概念が意図的に繰りかえされる(そして実際子どもはそれを覚える)ということは大人ならすぐ気づく点ではないでしょうか。
日本では「絵本は学習目的ではなく純粋に楽しんでほしい」「大人の思惑が入るのはちょっと…」という考えも根強いような気はしますが、こどもが「はらぺこあおむし」を大好きなことが多いのもまた事実。
この「できるかな?」も、読み聞かせを親子で楽しみながらことばを吸収できる、とってもお得な一冊だと私は思います。
何歳から読める?
字も少なく絵がメインの内容。
動物の名前や体のパーツを覚えながら体を動かせるので、
この絵本の良さが一番生きるのは2,3歳のお子さんなのかなと思います。
わが家では1歳後半に読んでいましたが、
ぎこちなく真似するわが子もかわいいのでそれはそれでオススメですよ♪(笑
【まとめ】
エリック・カールさんやかこさとしさんなど、今から100年くらい前に生まれた作家さんの絵本からは「絵本という媒体を通して、階層を問わずこどもたちに良質な教育や平和な価値観を提供したい」という強烈な思い入れを感じます。
戦時中や貧富の差が今以上に激しい時代の情勢を知っている世代ならではの、
「これからの子供たちが生きる時代が今よりは明るいものであってほしい」という切なく熱い望みのようなものがひしひしと伝わってきて、一人とは言え子どもを育てている身としていつも身の引き締まるような思いがします。
エリックカールさんの絵本からも、たくさんのことを学びたくさんの親子の思い出を作らせていただきました。
素敵な絵本を生み出していただき、本当にありがとうございました。
心からご冥福をお祈りいたします。
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とてもかわいいのでぜひ一度見てみてくださいね!
わたしははらぺこあおむしも好きなのですが、
「ねないこだれだ」も大好きなのでそちらのグッズを愛用してます(笑
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