【ひろがる絵本棚】

親子の会話が・こどもの世界が広がった!今まで読み聞かせてきた2000冊から、特にオススメの絵本を紹介するイラスト付きの感想ブログです。

【こどもと爆笑・禅問答】思考を鍛える絵本「これはボール」【4才・5才・6才】

f:id:kanimai:20210618143859j:image

 

お子さんがいる方ならば
「○○」ってなあに?
という質問に困った経験がおありではないですか?

 

困る理由はいろいろですが、
そぼくな質問にかぎって答えるのが難しかったりもするもの。

 

例えば「ボール」の定義は何でしょう。
もしも子供に聞かれたらちゃんと説明できますか?

 

読み聞かせる大人にもそんな一石を
投じる、オーストラリア発の人気作

 「これはボール」

を本日は紹介したいと思います。

※ネタバレがありますのでご注意ください

作者は?

f:id:kanimai:20210507101216j:image

ベック スタントン&
マット スタントン 作
よしはら かれん 訳
永岡書店

 

 

 ↑絵本ナビさんで試し読み&購入もできます♪

 

あらすじ

 

「これはボール」という文に添えられて

いるのは四角いブロックの絵ー。

 

この本には全編に渡ってイラストとは

明らかにズレた説明が羅列されています。

 (表紙折り返しより抜粋)

 

タイトルにもなっているこのボールの
例に続き、

 

「これはいぬ」の文の隣にはゾウの絵。
「これはあおいじてんしゃ」の文の隣
 にはきいろの車の絵。

 

…という具合に、ズレた組み合わせが
 次々現れるというのがこの絵本のコンセプト。

 

 

子供の「え~ちがうよ!」にどう切り返すか、読み手の技量も問われる一冊です。

 

 

おすすめポイント

 

「考え、表現する力を養う絵本」

という帯のキャッチコピーの通り、親子の対話を通して
「自分の考えを言語化する」
きっかけを与えてくれるのがこの絵本最大のポイント。

 

「これ、まちがってるね!笑」というこどもに
「なぜまちがっていると思う?」
「じゃあ、○○って何かな?」
と聞き返した瞬間、表情が変わって
一生けんめい考えだすのがわかります。

横顔を見ながら、笑いをこらえるのが
大変です。(ひどい)

 

例えば、緑のモンスターの絵の隣には
「これはしあわせそうなおひめさま」

 

子「え~??これ、おひめさまじゃないよね??(^^)」
母「なんで?ケロケロ星のおひめさまかもよ。ママはこのこ可愛いと思う」
子「えっ(・〇・)」

 

という具合。

 

 

f:id:kanimai:20210507101245p:image

 

f:id:kanimai:20210507101306p:image

 

f:id:kanimai:20210507101329p:image

 

f:id:kanimai:20210507101350p:image

 

f:id:kanimai:20210507101557p:image

 

 

 

・・・ぶ、

f:id:kanimai:20210507101624p:image

 

 

こどもなりに一生けんめい考えて親を
説得しようとするのがかわいくて、
ついついいじわるな切り返しをしてしまいます。

 

 「同じものを見ても、みんなが自分と
 同じ事を考えているとは限らないこと」


「自分の言葉で考えを表現する
(そしてそれが相手にきちんと伝わる)
 事の楽しさと難しさ」

 

多様な価値観が共存するこれからの
時代に必要な視点をそっと教えてくれる
おすすめの一冊です。

 

何歳から読める?

 字は少ないので、読むこと自体は3才
でもできそうですが、理屈を考えて
説明できる年となると成長が早い子で
4才以上かなと思います。

 

一番楽しめるのは、思考力の芽生え
はじめ5・6才くらいだと思うので、
そのくらいのお子さんをお持ちの方は
ぜひ一度読んでみてくださいね♪

 

うちの娘も、来年読んだらもっと
すらすら説明するようになってるかも
と思うとちょっとさみしいです(笑

 

↓何も考えず笑える本ならこちら!

kanimai-ehon-yomikikase.hatenablog.com

 

 

 AMAZONユーザーの方はこちら↓

これはボール

これはボール

 

 楽天ユーザーの方はこちら↓

 

 

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。
よろしければ登録してもらえたら嬉しいです♪