【ひろがる絵本棚】

親子の会話が・こどもの世界が広がった!今まで読み聞かせてきた2000冊から、特にオススメの絵本を紹介するイラスト付きの感想ブログです。

【1行目からセンス全開!】「すてきな三にんぐみ」ロングセラーの理由は?

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現在読書が大好きな5歳の娘が、
2歳の時人生で初めてハマった絵本がこちらの

「すてきな三人ぐみ」!

 

ロングセラーの人気絵本ですが初めて読む時は
「ちょっと暗い?怖そう?💦」
というイメージでした。 

ところいざ読んだら親子でハマってしまうポイントがたくさん。
長く愛されているものには
やはり理由があるのですね。

 

 

今回はあらすじとともに
見どころを紹介したいと思います☺️

※ネタバレもあるのでご注意下さい

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 作: トミー・アンゲラー
訳: 今江 祥智
出版社:偕成社

【あらすじは?】

 ある山に住む、怖ーい三にんぐみのどろぼうたち…
夜な夜な獲物を探して山をおり、
ばつぐんのコンビネーションで金品を強奪します。 

そんなある日、いつものように馬車を襲うと
乗っていたのは孤児の少女・ティファニーちゃんだけでした。

ティファニーちゃんは意地悪なおばさんのところに行かされる途中だったので、
それよりはこのおじさんたちの方がなんだか面白そう!と喜びました。 

さぞかし修羅場をくぐったのであろう人間は肝が座ってますね。

仕方なく山のアジトにティファニーちゃんを連れ帰る三にんぐみ。
余裕で爆睡のティファニーちゃん(つよい)は、
翌朝、宝の山を見て
「これ、どうするの?」と三人に聞きました。
…おもむろに相談を始める三人。 

これまで、どうするかを考えたことがなかったのです。 

そしてここからが急展開。
三にんぐみは、
国中からかわいそうな孤児を集めはじめます。
そしておそろいの赤い服を着せて、

買い取った大きなお城にみんなで住み始めたのです。 

まさかの泥棒→孤児院院長にジョブチェンジ 

そのうわさが広まると共に、お城に次々集まる孤児たち。
成長した子供たちは次々に結婚し、
お城のまわりに家を建てそれが村になっていきます。

そして今。村の中には、
すてきな三にんぐみを忘れないために
三人にそっくりな三つの塔があるよ、
というところでお話はおしまいです。

  

……これだけ見ると、
何とも言えない読後感。

ヤクザが急に福祉系NPO始めたみたいな。  

けれど、娘には大ヒットしたこの絵本。
実際読んでみて
気がついた事を書いていきたいと思います。 

【みどころ】

①文章、リズムのセンスがすてき 

ちょっと暗そう?怖そう?と思いながら
ページをめくると、ドUPの三にんぐみと共に 

あらわれでたのは、

くろマントに、くろいぼうしの さんにんぐみ。

それはそれは こわーい、どろぼうさまの おでかけだ

 の文章。 

 

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全体的に黒い画面&何やらあやしい人物、
というほんのりダークな場面に見入ると同時に
子供の意識が一瞬で明るいリビングから
絵本の中の暗い山に引き込まれるのがわかります。 

一文目から前フリや世界観の説明なしに
「あらわれでたのは」のインパクトがすごい! 

「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」のいきおいで
「あ、そーいう世界なのね。了解!」と読者に納得させるだけのパワーを感じます。

 

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 その後の文章もこれまた

リズミカル。
三人が登場する冒頭からしばらくは、三段落ち風の三つの文章がつづく文体が多用されていて、読んでいても歯切れよく気持ちいいです。
(「まずは○○、おつぎは○○、おしまいに○○」みたいな感じですね)

 耳にも入りやすいのか、読んでいるうちに子供が暗記してしまうこともしばしば。

「三位一体」のコンビネーション感が絵と文で強調されています。
さながらかまいたち。 

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 ほかの部分でも
「すみをながしたような よるのこと」など
シックで品のある表現が多く、
読み聞かせている方も楽しい内容となっています。 

②一度見たら忘れられない!デザインがすてき

この絵本、読んだことはなくても
「この本の表紙、どこかで見たことある!」
と思われた方も多いのでは。 

切り絵風の黒と青を基調とした絵に
時々入る赤や黄色が利いています。 

子供に媚びないシャープなデザインと配色。
大人の本の表紙でもおかしくない
オシャレで洗練された絵柄だと思います。

アメリカでの初版は1962年(!)だそうですが、
今見ても全く古びていません。さすが。 

子供のものはカラフルなものが多くて目にうるさいと感じる事も多いですが、
この本はインテリアの邪魔をしないので本棚の一番手前にいつも並べていました。
表紙が見えるタイプの本棚を使っている方におすすめです。 

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↓オシャレな絵本がお好きな方はこちらもぜひ♪

kanimai-ehon-yomikikase.hatenablog.com

 

また、人気のある絵なので、グッズが販売されることも。 

我が家もTシャツ(残念ながら期間限定販売)
を買ってあげたところ、娘が気に入ってしょっちゅう着ていました(笑) 

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 絵本やグッズはマメに絵本ナビさんで探しています。

人気のグッズは売り切れやサイズ欠けが早いので、
気に入ったら即購入!がおすすめですよ。

我が家は特に絵本コラボのTシャツがお気に入り♪ 

 

Tシャツがサイズアウトしたあとは、まだ着たい!とリクエストされて
自家製のシャツも作りました(どんだけ)

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ちなみにシャツは、プリンターで自家製アイロンワッペンを作ることができる専用の用紙を使って作成。

 

好きな画像をこの用紙に印刷したあと、
ハサミで切り取ってアイロンに転写するだけ!

洗濯に弱いので持ちは悪いですが、
着古した服にお気に入りの絵をつけてあげると子供も喜ぶのでお勧めです^^

我が家では運動会のゼッケンも、かわいいフレームとフォントでプリントしたこの用紙を使いました。字が下手なので…(笑)

 

【まとめ】

元々なんとなく図書館で借りて読んだこの
「すてきな三にんぐみ」。
その後、毎回のように借りたがるので結局購入して今でも本棚の一番前にさしてあります。 

娘がそこまで執着した絵本はこれが初めてで、
わが家にとってはとても思い出深い絵本です☺️ 

1ページに2文程度のページも多く、
字はそこまで多くないので早ければ2.3歳のお子さんから読めると思います。

ただ、お話の意味がわかって本当の意味で面白いと感じるのは早くて3歳、無難に4歳くらいかな?という印象。

 上述のように見た目もおしゃれでかわいいので、早めに買っておいて置きつつその子のタイミングで読んであげるのもいいのかなと思います♫

娘も成長して長いお話の方が好きになり今ではあまり読まなくなってしまいましたが、合の手を入れるようにセリフを読み上げる幼い娘の姿が今でも思い出されます。

我が家のイチオシお気に入り絵本、
もし興味がおありの方がいらしたらぜひ読んでみてくださいね ♫

 

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すてきな三にんぐみ

すてきな三にんぐみ

 

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【おまけ】 

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オレオレ詐欺の脅威が身近な年配陣に

泥棒はいまいち不評でした。

 

「なぜか憎めない」主人公のロングセラーならこちらもオススメ↓

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